新リユースびんマーク(環境ラベル)案。

2013年2月26日(火)新リユースびんマーク(環境ラベル)提案についてプレゼンテーション。

先日は、以前からずっと考えていたリユースびんロゴマーク提案について
Rびんプロジェクト定例会の場で発表させて頂きました。

前回から業界についての本を読んだり、現場の声や、
業界の代表の方と直接、お会いでき、お話ができたり、
弊社の社長が知っているびん業界の歴史のお話をしてもらったり、
環境先進国出身のドイツ人の友人など、たくさんの方々から
貴重なお話をして頂き、発表する事ができました。

今回は、その新リユースびんマーク(環境ラベル)の提案について、
先日発表させていただいた事をここにも載せておこうと思います。

大きく4つにまとめました。

①環境問題
②2013年、容器包装リサイクル法改正(3R→2R)&現状報告
③新リユースびん環境ラベルの提案
④採用された場合の各業者の効果

これに沿って、お話をさせて頂こうと思います。


①環境問題
KnkyouMon1.jpg
ここ最近、日経&読売新聞で見つけた環境問題のほんの一部の記事です。
今ではヒト、モノ、カネ、環境問題と言われるほどになっています。
この中で一番大事なのは環境問題な気もします。
森林破壊、大気汚染、温暖化などなど、他にもたくさんあり、書ききれないです。
これらは全て国境の無い地球規模の問題です。

そこに2050年には、資源が枯渇(こかつ)するとも言われ
最近ではリサイクルと言う手段すらも問題が出てきている時代です。
時間はあるのでしょうか?


②容器包装リサイクル法改正(3R→2R)&現状報告
MOTTAINAI(もったいない)と言う言葉が国際共通語になっていく中
今年2013年に容器包装リサイクル法(以下、容リ法)が改正されます。

今まで容リ法は、リデュース、リユース、リサイクルの頭文字を取って
3Rと言う考え方でしたが

3R
・リデュース:ゴミ発生抑制、節約
・リユース:再利用
・リサイクル:壊して再生成(2Rではこれを無くす)
(上から環境に優しい順番)

まずはリデュースやリユースと言う考え方よりリサイクルの方が定着し過ぎてしまい、
問題も出てきたので、リサイクルと言う言葉をはずし
2R、リデュース、リユースをまず先に考える時代にして行こうと言う事が今年の改正になります。
3Rから2Rの考え方に改正

容リ法の歴史は、元々江戸時代は完全循環型社会でした。
古着、中古品は売られ、お酒に関しては徳利(とっくり)を
酒蔵へ持って行ってリユースしていてゴミが出なかったのですが、鎖国→開国、
高度経済成長、大量の処理しきれないゴミが流れ、日本は海に囲まれた島国なので
埋め立てをドンドンしていったわけですが、
(日本は世界で6番目に海が広い国(排他的経済水域EEZ))
これは将来ゴミが溢れて大変な事になると気付いて作られたのが
まずゴミをリサイクルする事を基準するとした法律、これが容リ法(H7成立施工)です。

しかし、後にリサイクルより環境に優しい、
リユース業界が、この容リ法にだまされる事になるのです。

1.8L一升瓶出荷量
(1.8L一升瓶は全て何度も洗って使えるリサイクルより環境に優しいリユースびんです)
現状表
全びん(全国びん商連合会)だより等からグラフ作成

表をご覧いただければ一目瞭然、
昭和49年には15億本のリユースびん(1.8L一升瓶)に対し、
容リ法が成立施工された平成7年からも減り続けています。

原因は容器の多様化やリユース教育ができなかったと言うのがあると思います。
リユース教育ができなかった=リサイクル容器の増加=容器の多様化

ここで注目していただきたいのは、なぜか新びんと不良びんの率が、
逆に年々上がって行っているところです。

この原因は、自分の考えですが容器包装リサイクル法の、
このリサイクルと言う言葉が過剰に定着し過ぎたのではないかと思っています。

リサイクルは使用後一度壊して再生成してくれる事なので、これが定着し、
自身はどう扱おうが捨てればリサイクルをどなたかがしてくれるので
物を大事に扱えなかったり、自分の物に対して無責任になったり、
使えば捨てると言う事が定着してしまったように感じます。
パーティー後のゴミの散らかった様子や、道端にポイ捨てにはいつも憤りを感じます。
最近、人も1WAY化されるような社会になってきているようにも感じます。

リサイクル病のようなものなのかなと思います。

また、リサイクルショップと言う店をよく見かけるのですが
これは本当はリサイクルではなくリサイクルより環境に優しいリユースショップなのです。
リサイクルは一度壊して、新たに作り直す事で、
リユースはそのままの形で、使用者を変えて行くことです。

また今年、容器包装リサイクル法がリサイクルと言う言葉のみを廃し
3Rから2Rの考え方に改正されるのならばリサイクルと言う言葉が
入っているのはどうかと思います。

容器包装リユース法に改名してしまった方がいいんじゃないかとも思っています。
それだけで大きなインパクトやニュースになり、
リサイクル病への一定の処方箋になるような気もします。


リユースびん(一升瓶)の流通量を見て頂ければわかりますが
ピーク時S49と比べてH23はほぼ1/9まで減っています。

自分は、毎日のように現場のびん回収の仕事で、
びん回収業者と、直接お話をよくします。
仕事が無い、組合員脱退、回収ルート等の縮小、ほとんどの方々が、他でバイトをしていたりいます。
先が見込めない仕事なので、どなたかに継がせる事もできず高齢化、
リユースびんがあって成り立っていた仕事なのですが、リユースびんはピークの1/9に減り
今、1WAYびん(リサイクルびん)が増え続けています。
リユースのできない1WAYびんは回収し、選別して、割って、カレット(割れ)として
カレット回収業者に逆に処理費を支払って処理してもらわなければならない
逆有償と言うのも発生し、経営を圧迫し、まさに周りがどんどん倒産していく中での死活問題です。

リユースびん(1.8l一升瓶)のキッコーマン、ヒガシマルも既に無くなり、
今年はマルキンも無くなってしまいます。


もう、誰かがやってくれるという時代は終わりました。
これからは『リユース』と言う言葉をよく知っている、自分たちが
『リユース』と言う言葉を広めて行かなければならないのです。

容リ法に一度だまされ、また1~2年後、
リユースと言う言葉が広まっていなければ
自分達にも一定の責任があると思っています。


③新リユースびん環境ラベルの提案
今現在、全国共通で回っている本当のリユースびんは何でしょう?

答えはビールびん、そして1.8L一升瓶です。
その全国共通リユースびんの一升瓶に以下のような環境ラベルを考えていきたいと思います。

リユース環境ラベル
京都のリユースマークと言うのが以前あったのですが
これを少し変えて例として作ってみました。

環境ラベルが認定されれば、酒造メーカーさんに直接、この環境ラベルをお伝えし、
お酒の銘柄名のラベルに印刷して出荷してもらおうと思っています。

また、あまり使われていなかった他種カラーの一升瓶(リユースびん)も
リユースびんと表示があれば採用されやすくなります。
この方法なら、消費者に手に取ってもらえれば、
市場にリユースと言う言葉が広がっていくと思います。

1985年、今や環境先進国のドイツにて国際リサイクル会議と言うのが行われ、
日本のびん商連合会も招待され、ドイツが逆に日本の環境システムに驚き
質問攻めにあった事があるそうです。

それは何かと言うと、一升瓶(リユースびん)の事でした。
当時は14億本が日本中で流通し、リユースされ、
お酒は勿論、醤油、みりんなど中身が色々なものに入れ替わりながら流通しているからでした。
現在、その一升瓶は減り続け、1WAYびん(リサイクルびん)が
広がってしまった今の日本では顔見せできませんね。

もう一度、昔から自分たちがお世話になっている全国共通のリユースびんの一升瓶に
一役を買ってもらい、リユースと言う言葉を広めて、リユースびんを理解してもらおうと考えています。


④採用された場合の各業者の効果
この環境ラベルの主な役目は、『リユース』と言う言葉を理解してもらい、広く定着させる事です。

これらが酒メーカーを始め、まとめたリユースシステムの図です。
本当の循環型社会
この中の業者の各メリット。

酒・飲料メーカー
・環境問題取り組みのアピール
・イメージUP
・扱い易い
・リユースびんマークとある為、採用しにくかった多種カラーのリユースびん(一升瓶)も採用しやすい
・リユースびんはP箱で入ってくる為、ダンボール出荷が無くなり、
 箱組立て時に生じる人件費、手間、時間が減らせる
・コスト安→会計浮く

P箱レンタルメーカー
・酒・飲食店メーカーが多種カラーのリユースびん(一升瓶)も採用の為、P箱出荷が増える
・新びんのダンボール出荷が減るなど

新びんメーカー
・環境をアピールできるリユースシステムが成り立てば、それを実績に、
 現在の他種の全リサイクル容器の市場に、市場進出も可能(缶やコンビニ容器等も)
 H18年地点では全種容器(ガラス、紙、プラ、金属、木、その他)が100%とすれば
 ガラス容器の出荷金額はその中のたった2%だそうです。
 (その中のリユースびんなんて微塵も無いでしょう。)
 (現在の技術ではガラスびんしか洗浄リユースできません)

卸し、小売店
・P箱出荷なので扱い易い
・P箱なので回収もしやすい
・廃棄物が無くなる
・製品自体のコスト安も考えられるなど

店舗・飲食店
・P箱出荷なので扱い易い
・P箱なので回収もしやすい
・廃棄物が無くなる
・製品自体のコスト安も考えられるなど

消費者・家庭
・どこで購入しても、P箱があるので回収容易
・廃棄物が無くなる
・製品自体のコスト安も考えられる
・リサイクルより環境にやさしいリユースと言う言葉を知ってもらえる
・グリーンコンシューマー(緑の消費者、環境にやさしい製品を選ぶ消費者の事)になるなど

市町村
最近こういった記事がありました。
大阪市委託
・大阪市、ゴミ民間委託記事にて、民間が回収するので必要無くなる →経費大幅削減
・処理にかかる逆有償や、税金、補助金等が無くなる
・埋め立て問題、ゴミ問題なども無くなる

カレット屋
・ゴミ減量
・埋め立て問題、ゴミ問題なども解決など

回収業・洗びん業
・リユースびんマークとある為、多種カラーのリユースびん(一升瓶)も採用されやすい
・返品、不良率も減る
・扱い易い
・カレット処理費用抑えられる
・他社へのバイトなど必要無くなるなど

その他
リユースシステムの良いところは、一つがプラスになれば、
他の業界も巻き込みプラスになっていく好循環が生まれます。
勿論逆もあり、それが今です。
また回収が増えれば環境のための雇用を生み出します。

リユースびん環境ラベルと言うものが形としてあれば、
市民活動としても宣伝&広めていく事も簡単になり、
また、以前組合で、市長への訪問の話も少し出てきていましたが、
こういったマークがあれば伝わりやすく、
環境問題を意識させる事ができるのではないのでしょうか。

今では環境先進国と言われているドイツも最初は市民運動から始まりました。

難しい事を言っているようですが、江戸時代には既にできていた
完全循環型社会に戻そうと言う事です。
普通に全国でリユースされている容器を環境ラベルとして市場に贈り、
『リユース』と言う言葉をまずは知ってもらう事から始めたいと思います。

また、今の使い捨ての時代からリユースと言う言葉が広がり、
理解してもらえれば、最初に述べたヒト、モノ、カネ、環境問題を、
本来のもっと大切にするような意識が戻ってくるのではないかとも思っています。


ガラスびん洗浄リユース
株式会社 成尾屋
http://www.naruoya.com/
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